皆さまは、チバニアン・・・この言葉をご存知でしょうか?
筆者は、つい先日、中学校の教員の方と
お話ししていて、教えて頂きました。
それまでは、筆者の住む自宅から、自家用車で40分程の所に、
世界的に、有名になっている場所があることすら、
存じ上げませんでした。
今回は、そのチバニアンまで、足を運び、実際に見てきましたので
ご報告します。
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チバニアンとは?場所
チバニアン・・・さらっと、耳に心地よい響きですが、何それ??とお思いになりませんか?
筆者も初めて耳にしたときは、「 なんですかそれ? 」と聞き返しました。
そして、教えて貰ったのは、地球磁場逆転地層です。・・・と。
え?だからそれは何??
と思い、よくよく調べました。
それを今から、解り易くご説明しようと思います。
いくら中学校で習う事とは言っても、こんな事、専門家じゃなければ、わざわざ聞かない限り、先ずもって耳にはしない言葉の数々ですので、初耳の方も多いと思います。
最初に、中学校で習う事と言いましたが、「 地層 」の事は、中学校でも勉強しましたよね。
さらっとおさらいですが、この地球が今から46億年前に出来たという事。
その長い期間の中で、いろいろな生き物とか、恐竜や氷河期で生き物が絶滅したり、いろいろな歴史を繰り返して今に至ります。
私たちの住むこの地域も、大昔は水の中に埋もれていたというのは、ご存知だと思います。
その長い年月に積もって行ったのが地層ですよね。
この地層がすごく珍しい状態で見られ、研究するに至って、世界的に地球の歴史に貴重な成果を残せる地層だという事で注目を集めたのがこの、チバニアンなんです。
地層と言いましたが、地層を研究していく中で、46億年前から何度か繰り返している地球の磁場が逆転する時期が、明らかになったのです。
特に注目なのが、今回発見されたこのチバニアンの地層は、77万年前の地層で、まだ研究が進んでいない時期の貴重なものです。
大きな特徴は、筆者もよ~~く見ないと解らなかったのですが、
↑ この写真では解りずらいですが・・・赤い杭が地層に打ち込まれていますよね。そこの部分よりも上の方がまた違う地層になります。
その間に、火山灰が積もった地層が挟まっています。
上手い具合に写真におさめることが出来ませんでしたが・・・黄色い杭と緑の杭が順番に並んでいて、偉い学者の方達(茨木大学の研究チーム)が、世界の学会に発表して、世界が注目する場所になりました。
具体的に、77万年前に何が起こったのか・・・凄く解り易い表現をすると、方位磁石は、今は北を針が示しますよね!
77年前は、方位磁石の針が南を差していました!それが、地磁気の逆転です。
ここ、市原市のチバニアンの地層に、はっきりと、地磁気の逆転の証拠と言いますか、磁場が逆転した痕跡が発見されましたので、世界に初めて、日本の名前が「チバニアン」載ることになる!!
と騒がれ始めたのです!!
そんな、世界でも稀な地層が見られるところ!!として、今は、急ピッチで遊歩道の整備や、環境を整える動きが高まっています。
筆者は、チバニアンに行き、今の現状の状態を見学して参りました!
気温が30°Cを下回る時間帯の朝のうちに訪れたにもかかわらず、周りは涼しくも無く、渓流に降りても、暑さは引くことがありませんでした。
途中の遊歩道は、渓流部分は濡れて滑りやすくなっていましたが、歩けなくはなく、地層も良く見ることが出来ました。
ど素人の筆者が見ても、解るわけが無く、方位磁石を見ても北と南が変わる事も無いようです。
堆積残留磁気というとても弱い磁気が堆積層中に残っていて、研究室でとても精密な測定をすると、地磁気が反転したときに、
時代が進むとともに地磁気がどのように変化していったのかがわかるということです。
ですから、その場に行っても、筆者のようなど素人は、(へ~~ここがチバニアンなんだ~~)と思う程度でした!!笑。
この時代の特徴を見るのにもっとも代表的な地点として千葉の市原市養老渓谷が選ばれ、その時代にチバニアンという名前が付けられたのです。
時代に「 チバニアン 」と命名される!!
これが、世界初!日本の名前!!となった事で、注目を集め始めました!
千葉県にある地層チバニアンの場所は?
地図だけでは分かりづらいかと思いますので、写真も撮ってきました。
看板と旗が駐車場には沢山有りました。
車を停めるスペースは、砂利の上にロープで区切りがしてありましたが、30~50台ほどは停めることが出来そうでした。
仮設ですが男性用、女性用一つずつトイレも有りました。
↑ 良く見てみると、紙のリーフレットを入れておく場所にも、きちんと雨除けが有ったりして、細やかな気遣いが見られます。
筆者のようなど素人が訪ねて見ても良く理解が出来る工夫がこらされている様子に、ちょっとした感動すら覚えました!笑。
↑ 何よりも、どのような人が訪れても良いような工夫として、杖やストックも用意されている・・・こんな気遣いが素晴らしいと感動です。
↑ 駐車場から、遊歩道までのほんの50メートルくらいの道の代わりに・・・足場板が・・・これは、歩くとちょっと怖い・・・階段も有り・・・
ここの部分は、まだ、工事中なのでしょう。急場しのぎの所も有りますね。笑。
その先のチバニアンに、降りて行く道は、舗装されていました。
但し、かなり急な坂道がありますので、駐車場からの入り口で杖やストックは必要かもですね。
そして、運動靴か長靴も必要です。
この舗装道路が終わると、その先の、養老川に降りると、本当の河原ですので、お気を付け下さい。
「チバニアン」地球磁場逆転地層IN千葉県市原市
ここで、学術的にどうこうと、難しいことを行っても仕方がないので、行ってみた感想を書こうと思います。
私たちの住む地球が、46億年の歳月をかけて、どのようにして出来上がってきたのか・・・
歴史が解明される・・・ましてこの素晴らしさが、千葉県市原市のこの地層から知ることができると!
その場所を、筆者のこの目で実際に行って見て、触れて・・・はいませんが・・・事が出来て、感激しています。
日々の研究の成果が歴史を解明していく素晴らしさに、少しでも肌で感じることができるとは、
46億年・・・遥か昔からの積み重なってきた地層にも歴史があるんだという事。
研究チームの皆さんは、益々頑張って、研究成果を世の中に発表して欲しいと思いました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「 チバニアン 」この言葉って何だろう?
という疑問から始まり、思わず、地球規模の広大な歴史を垣間見ることが出来ました。
私たち人間は、この広大な自然の中の地球のちっぽけな存在でしかないのだな~~
なんて、自分の小ささも実感する時間でした。
これから先の季節は、もう少しすると、紅葉が見られる時期になりますので、秋の紅葉狩りも兼ねて、また訪ねてみようと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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